この記事では『アミノ酸シャンプーとは』ということをまとめていきたいと思います。
- アミノ酸シャンプーってなに?
- アミノ酸シャンプーって何が他のシャンプーと違うの?
- アミノ酸シャンプーのメリットやデメリット
- アミノ酸シャンプーの効果的な使い方を知りたい
- アミノ酸シャンプーはどんな人にオススメなの?
最近、市販シャンプーでも多く販売している話題のアミノ酸シャンプー。でも”実際には良くわからない”という方も多くいらっしゃると思います。アミノ酸シャンプーを使うことで健康な頭皮とツヤ髪になれるので特にをオススメしています。
今回は、美容師もオススメするアミノ酸シャンプーについての疑問をわかりやすくご紹介したい思います!
この記事の目次
アミノ酸シャンプーとは?
アミノ酸シャンプーとは
洗浄成分(界面活性剤)にアミノ酸成分を使用しているシャンプーを言います。
アミノ酸は、髪や体の血液や皮膚などの基になるタンパク質です。髪と同じ成分であるアミノ酸を含んでいるシャンプーで洗浄する事で、頭皮や髪に対してとても効果的で優しいシャンプーになります。
アミノ酸シャンプーは、洗浄力や成分になどによる刺激が少ないので、敏感肌・アトピーや抜け毛・髪の傷みなどに悩む方にとても効果的です。
他には、頭皮のダメージによるフケやかゆみ、必要な皮脂を洗浄力が強いシャンプーを使用した事による頭皮の乾燥や炎症などのお悩みの方にも効果が発揮されています。
アミノ酸シャンプーは、汚れと余分な皮脂は洗い流しますが、必要な皮脂まで落とす事まではありません。
頭皮に必要な皮脂を残す事で、健康な頭皮環境を整える事が出来ます。
また、アミノ酸シャンプーには洗うだけでなく配合されているアミノ酸が傷んだ部分の髪へ浸透し、髪を補修・ダメージ予防をする効果もあるとされています。
アミノ酸シャンプーとその他のシャンプーとの違い
アミノ酸シャンプーを構成する成分
- 水・・・50%~70%
- 洗浄成分・・・30%~40%
- その他成分・・・保湿成分やダメージ補修の成分、頭皮ケア成分、防腐剤、香料などが10~15%ほど配合
シャンプー剤には水が一番配合されている!
知っている方が多いと思いますがシャンプー剤は、ほとんど水でできています。
水と言ってもシャンプーによって配合している水が違うのでそこも確認したほうがいいですね!
次に多いのが洗浄成分
シャンプー剤の一番大切な要素になります。この配合成分によってアミノ酸系なのか硫酸系、せっけん系やベタイン系など
区別されるのです。
その他配合成分
全然配合されてないから気にしなくていいのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが。
少ないから影響がないとは限りません。1%でも配合されていると効果を発揮する成分もありますし、刺激になる成分もあったりします。
その他のシャンプーを構成成分
- 高級アルコール
- 石鹸系
アミノ酸シャンプーと、他のシャンプーとの違いは、頭皮に対しての洗浄力最適さと髪・頭皮に与える保湿力です。
本来、シャンプーの目的は髪の汚れよりも頭皮の汚れを取り除くことにあります。
頭皮の汚れとは、主にほこりや余分な皮脂などが該当しますが、シャンプーで洗い流して取り除く必要があります。
しかし、従来のシャンプーだと、頭皮を保護する役割を持つ最低限の皮脂まで洗浄してしまうといるため、
さまざまな頭皮トラブルの原因となります。
市販で扱っているシャンプーの中には、高級アルコール系や石鹸系シャンプーがありますが、これらは洗浄力が強く、頭皮の皮脂を落としすぎてしまう傾向があり、頭皮の健康を損なってしまう可能性が高いシャンプーなんです。
その点、アミノ酸シャンプーは、洗浄力が優しく、皮脂を取りすぎず、髪や頭皮に対して保湿性も高いというのが、他のシャンプーに比べて一番の違いと言えます。
アミノ酸シャンプーの洗浄成分って?
シャンプーに配合されている洗浄成分がアミノ酸系ならアミノ酸シャンプーですので、見分けるためにアミノ酸系の洗浄成分を紹介します。
アミノ酸系の洗浄成分
グルタミン酸系
泡立ちと頭皮や髪への刺激が弱めです。質感はしっとりするのでダメージケア向きになります。
-
ココイルグルタミン酸TEA
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ココイルグルタミン酸K
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ココイルグルタミン酸2Na
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ココイルグルタミン酸Na
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ラウロイルグルタミン酸Naなど
アラニン系
洗浄力と泡立ちは優秀!しかも頭皮や髪に低刺激なのにさっぱり洗えます。
-
ラウロイルメチルアラニンNa
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ラウロイルメチルアラニンTEA
-
ココイルメチルアラニンNa
-
ココイルメチルアラニンTEAなど
グリシン系
アミノ酸系の成分のなかでは泡立ちがよく洗浄力もしっかりある成分です。
-
ココイルグリシンTEA
-
ココイルグリシンNa
トレオニン系
安全で髪を保護してくれる効果のある洗浄成分です。メインの洗浄成分というよりは、補助的な役割が多いです。
- ココイルトレオニンNa
アスパラギン酸系
洗浄力と泡立ちがよく低刺激!
- ラウロイルアスパラギン酸Na
サルコシン系
アミノ酸系の中で、洗浄力と髪と頭皮への刺激が強めなので、気を付けたい洗浄成分になります。
-
ラウロイルサルコシン酸TEA
-
ラウロイルサルコシンNa
-
ココイルサルコシンNa
アミノ酸シャンプーの洗浄成分はアミノ酸だけではない
アミノ酸系のシャンプーの洗浄成分は、アミノ酸系の成分だけで作られているのではなくほかの成分も配合されています。
その成分の組み合わせによって良いシャンプー、悪いシャンプーどちらにもなる可能性があるのです。
- ベタイン系・・・頭皮と髪に低刺激な洗浄成分です。ベビーシャンプーなどにも使われます。(コカミドプロピルベタイン、ココアンホ酢酸Na、ラウロアンホ酢酸Na、ラウラミドプロピルベタイン)
- スルホン酸系・・・植物由来だが洗浄力と脱脂力が強め。(オレフィンスルホン酸Na)
- スルホコハク酸系・・・泡立ちがよくしっかり洗え刺激は低め。(スルホコハク酸ラウレス2Na)
- グルコシド系・・・泡立ちがよくマイルドで安全性が高い成分。(アルキルグルコシド、デジルグルコシド)
- タウリン系・・・低刺激で洗浄力もあり優秀な洗浄成分。(ココイルメチルタウリンNa、ラウロイルメチルタウリンNa)
良いアミノ酸シャンプーの見分け方
シャンプーで一番大事な洗浄成分を見るようにしましょう!アミノ酸系や低刺激な洗浄成分がたくさん入っているのが良いシャンプーです。
- アミノ酸系や低刺激な洗浄成分がメインのシャンプーがおすすめ
- アミノ酸系の洗浄成分にも刺激が強いものがあるので注意
- アミノ酸系の成分があってもほかに強い洗浄成分が配合しているので注意
アミノ酸シャンプーのメリットとデメリット
メリット
- 頭皮に刺激が少なく優しい洗浄力
- 弱酸性の髪に戻してくれる効果
- 敏感肌や赤ちゃんでも安心
- 頭皮の乾燥を防ぐ
- パーマやカラーなどで傷んだ髪にも最適
- 高い保湿力効果でパサつき防止
アミノ酸シャンプーはメリットがとても多く、頭皮のトラブルや髪の健康が気になる方にオススメのシャンプーです。
髪の傷みは、同じ成分のアミの酸で補修・予防にも繋がり、頭皮に関しては敏感肌、フケ、薄毛や抜け毛などでお悩みの方にも効果があります。
人間の髪や頭皮は弱酸性を保ちながら健康な髪を生やす為、雑菌の繁殖を防ぐ事が出来ます。
しかし、カラーやパーマなどの薬剤はアルカリ性の為、とても傷みやすい環境になってしまいます。
デメリット
- 洗浄力が弱い
- 市販より価格が高い
アミノ酸シャンプーに使用されているアミノ酸系界面活性剤は、低刺激性であるメリットもありますが、反面洗浄力を弱く感じる方が多いという悩みもあります。
高級アルコール系や石鹸系シャンプーを長く使っていると、泡立ちが弱いと感じることもありますので、スタイリング剤や流さないトリートメントを付けている方は、しっかりとお湯で流してからのシャンプーか2回シャンプーをする事でデメリットが解消されるでしょう。
しかし、夏場などの暑さで汗をかいたり、オイリーな頭皮の方には、洗浄という意味で洗った感じが物足りないと感じるかもしれません。
また、アミノ酸系洗浄成分は同じ成分のため髪や頭皮に吸着しやすいため、しっかりと洗い流さないと流し残しになる場合が実例であります。
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ほかのデメリットとしたら、価格が高いという点です。
シャンプーの成分で一番多いのは「水」ですが、その次に多いく含まれているのが「界面活性剤」です。
界面活性剤はシャンプーには必ず配合されている成分ですが、アミノ酸シャンプーは「アミノ酸系界面活性剤」といい、価格が他のシャンプーと比べ高いのが原因になります。
それでも、将来の頭皮や髪がキレイになれる事を考えれば、負担の少なく、効果の高いアミノ酸シャンプーを使うメリットのほうが大きいでしょう。
アミノ酸シャンプーを成分で選ぶ方法
アミノ酸シャンプーの中には、アミノ酸系の成分が少量しか含まれていないものでも「アミノ酸シャンプー」と宣伝が出来ます。
- メチルアラニン系
- ココイル系
- ベタイン系
アミノ酸シャンプーの良さは「アミノ酸系の洗浄成分」で決まり、水の次に配合量が多い事がとても重要です。
アミノ酸シャンプーは、メリットである頭皮・髪に優しい所がありますが、洗浄効果が弱くて汚れが落ちないものも多くあります。
よって、アミノ酸シャンプーを選ぶときは、「アミノ酸系の洗浄成分」を最優先でチェックしましょう。
その中でも、アミノ酸シャンプーで優れている洗浄成分は、「ラウロイルメチルアラニンNa」になります。
「ラウロイルメチルアラニンNa」は、アミノ酸シャンプーのデメリットである洗浄効果も低いという特徴の中でも、洗浄力も高いとアミノ酸系成分です。
つまり頭皮・髪優しいアミノ酸成分なのに、デメリットも解消できるメチルアラニン系ラウロイルメチルアラニンNaを配合しているのがオススメになります。
他には、アミノ酸成分である
「ラウロイルグルタミン酸」「ココイルグルタミン酸」「ココイルメチルタウリン」
の表記があるかも判断の1つになります。
成分表示は、含まれている量が多いものほど上記表示に記載されているので、チェックすると良いでしょう。
冒頭でも説明しましたが、アミノ酸シャンプーでも、アミノ酸成分が極少なく、高級アルコール成分や石鹸系の界面活性剤が
上記の成分としたものがありますので注意が必要です。
そのため、ラウレス硫酸Na、ラウリル硫酸Naといった表記があるシャンプーは、本来のアミノ酸シャンプーの効果は期待できないかもしれません。
アミノ酸シャンプーをオススメする方はこちら
- カラーやパーマ後頭皮に炎症・痒みが出る方
- 脂漏性皮膚炎の方
- 敏感肌でシャンプーが合わない方
- アトピーで頭皮が乾燥しやすい方
- 薄毛や抜け毛で悩みがある方
アミノ酸シャンプーは、
「敏感肌でかぶれ・痒みがでる」「アトピー・乾燥しやすい」
といった頭皮トラブルである乾燥やフケ、かゆみに悩んでいる人にはオススメです。
理由としては、アミノ酸による保湿性が高い事と補修成分からなるしっとりまとまる仕上がりになる為、髪のパサつきや広がりに悩み方にアミノ酸シャンプーが向いています。抜け毛や薄毛に悩んでいる人にも合うでしょう。
アミノ酸シャンプーが向いていない人
- 頭皮の皮脂が多い・オイリーな方
- 髪にボリュームが欲しい方
- 植物性にアレルギーがある方
髪の毛にボリュームが欲しい方には、しっとり仕上がるので向いていません。
後、ラウロイルメチルアラニンNaが含まれていても市販のシャンプーに比べたら洗浄力が弱いがので、物足りなさや皮脂が除去できないと感じるでしょう。
アミノ酸シャンプーの多くは、植物などの天然由来成分で作られている事が多いので、100%アレルギーが出ないということはありません。
アミノ酸シャンプーは髪や頭皮に浸透しやすいメリットがありますが、アレルギーに反応しやすい方は、パッチテストや医師に相談する事で安心して使えます。
アミノ酸シャンプーの効果を上げるシャンプー方法
1:洗う前に毛先からブラッシング
洗う前のブラッシングがオススメです。まず、髪をシャンプーの前にブラッシングをします。
ブラッシングをする理由としては、髪に付着したホコリが取れる事や、頭皮の汚れや皮脂が浮いてシャンプーで落ちやすくなるからです。
また、ブラッシングは髪の引っかかりも解消します。そのままシャンプーで洗うと、髪同士が絡まりながら摩擦を受けてしまうので傷みや抜け毛・切れ毛になってしまいます。
特に髪が長い方は入念にする事で髪のトラブルを事前に防ぐ事が出来ます。
2:ぬるま湯で髪と地肌を入念に洗う
シャンプーを付ける前に、髪と頭皮をぬるま湯で入念に流しましょう。実は、ぬるま湯でしっかり流す事で、ブラッシング効果の影響もありますが7〜8割の汚れが取れるんです。
また、十分に頭皮と髪に水分が含まれていないと、シャンプーが泡立ちにくくなります。
3:頭皮をマッサージしながらシャンプーする
シャンプーで頭皮を洗うときは、マッサージをするように指の腹で丁寧に揉み込みましょう。頭皮の汚れを落とす事と、マッサージ効果による血行を良くする効果もあります。
決して爪を立てたり、強い力ではないように気を付けましょう。
流すときは、アミノ酸が浸透しやすく、残りやすいので頭皮から髪に向かうように流し残しがないようにしましょう。
アミノ酸シャンプーで髪がごわつく・効果がない方の特徴
また、以前は納得のいく仕上がりだったのに、
最近「あれ?・・」なんて方もいるのではないでしょうか。
実は、そのような事にも理由があります。その原因にしっかりと追求をすれば、アミノ酸シャンプー本来の良さやツヤのある仕上がりへと改善されます。
1・髪の傷みが強い場合
カラーやブリーチ・パーマ・外的刺激・市販シャンプーを使用していたなどの理由で髪にダメージがあった場合、アミノ酸シャンプーを使ったらすぐに効果が出るケースもあります。
しかし、髪によいアミノ酸シャンプーでも、即効性を感じられない方もいる為時間がかかる場合があります。
このような場合は、良質なアミノ酸シャンプーを継続して使う事により徐々髪の仕上がりはよくなっていくでしょう。
またシリコン入りのシャンプーからノンシリコンのアミノ酸シャンプーに切り替えてもしばらくは髪に馴染まないときもがありますので少しの期間使い続ける事が大切になります。
2・アミノ酸シャンプーのみを使う
アミノ酸シャンプーは適度な洗浄力としっとりまとまる効果がある為、シャンプーのみで終わる方もいます。
シャンプーには、アミノ酸でしっとりする効果もありますが、油分を多くは配合できません。
つまり、傷みが強かったり、くせ毛で水分や油分が足りずまとまりにくい方は
トリートメントやコンディショナーの併用をする事がオススメです。
3・しっかり洗浄できていない
アミノ酸シャンプーは他のシャンプーに比べて、洗浄力が弱いため汚れがとれきれていないということがあります。
そのような事防ぐためにも、「シャンプーの正しいやり方」やスタイリング剤を使用の方は「2度洗い」を推奨します。
アミノ酸シャンプーの良さが発揮できずに使うのを止めてしまうことはとてももったいない事です。
アミノ酸シャンプーの特徴である効果を十分に理解し、ツヤ髪になりましょう!
美容師がオススメするアミノ酸シャンプー
アミノ酸シャンプーで優れている洗浄成分は、「ラウロイルメチルアラニンNa」が水の次の表示になっている事から
洗浄力もしっかりとしていますので洗った感じもスッキリする事が出来ます。
他にも、コカミドプロピルベタイン、ココイルグルタミン酸TEAなど、アミノ酸成分が豊富のため【良質なアミノ酸シャンプー】です。
アミノ酸シャンプーは美容師がおすすめ!
アミノ酸シャンプーも数多くありますが、少しでもアミノ酸が入っていればそれもアミノ酸シャンプーです。
しかし、成分をしっかりチェックする事でキレイな髪と健康な頭皮を手に入れる事が出来ます。
このような髪にも頭皮にもいいアミノ酸シャンプーを是非使ってみて下さい。
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