この記事では『サロンシャンプーと市販シャンプーの違い』について紹介していきたいと思います。
- サロンシャンプーってなに?
- 市販シャンプーってなに?
- サロンシャンプーと市販シャンプーの違いは?
今回の記事はある程度サロンシャンプーについて知識のある方に向けて書いています。
ですので「サロンシャンプーってなに?」「市販シャンプーとの違いは?」みたいいなことは以前の記事を確認してもらえると幸いです。
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この記事では「サロンシャンプーの選び方」について美容師なりの経験を交えながら解説していきます。この方法が必ずしも正解と思いませんし、他の美容師さんに聞けば、違う答えが帰ってくることもあるかと思います。参考程度に読んでもらえればと思います。
「サロンシャンプーって高くない?」って思っている方は以下の記事をご覧ください。
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この記事の目次
サロンシャンプー選びの5つのポイント
- 髪のことを本気で考えた成分で選ぶ
- サロンシャンプーでも安く…コスパが良いものから選ぶ
- 今の髪の状態を改善するものから選ぶ
- カラー、ハリ、コシなど目的や理想にあったものを選ぶ
- 購入しやすいものから選ぶ
以上5点ががサロンシャンプーを選ぶ上で重要だと思うポイントです。
①髪のことを本気で考えた成分で選ぶ
サロンシャンプーに興味がある人は、「髪にいいシャンプーを使いたい!」と思っているはずです。
上記のの記事でも紹介していますが、シャンプーの重要な要素である洗浄成分をしっかりチェックしていきましょう。「本当にいい成分を使っているか」を基準に選んでいくことをおすすめします。
成分の選びかたのポイントは3つです。
- 成分表の順番を見る
- 髪に良くない成分を覚える
- 髪良い成分を覚える
成分表の順番を見る
成分表は含まれる割合の高い順に表記されています。どのシャンプーも1番最初は「水」で、そのあとに主となる洗浄成分が続きます。成分として「高級アルコール」「アミノ酸」とは書かれていないので、以下のような成分が含まれているかどうかを目安にするといいでしょう。
髪に良くない成分を覚える
頭皮に刺激を与える洗浄成分として有名なのは、高級アルコール系界面活性剤です。
市販のシャンプーにラウリル硫酸Na、ラウリル硫酸カリウムなどの成分がよく表記してありますが、これらの”高級アルコール系界面活性剤”というものが「髪や頭皮に悪い洗浄成分」にあたります。
「高級」と名前がついているのでが、「いい成分なのかなー」と思いきや、洗浄力が高すぎるため、頭皮に必要な皮脂までも奪ってしまい、それを補おうと皮脂が過剰に分泌され、それをさらに奪い…と言う悪循環になりどんどん頭皮を傷めてしまいます。
頭皮が傷むとフケや湿疹、薄毛、くせ毛、まとまらないなどの問題を起きることがあります。これらの洗浄力の強すぎるシャンプーを避けるだけでも頭皮の健康状態はぐっと改善します。
洗浄力が非常に高く泡立ちも良い上に安価なので、使用している人が非常に多いです。
- ラウリス硫酸Na
- ラウレス硫酸Na
- スルホン酸Na
髪に良い成分を覚える
頭皮に優しいとされるのは天然成分由来のものとアミノ酸系のものが多いです。
代表的な洗浄成分である”アミノ酸系界面活性剤”は、髪へのダメージが抑えられることで知られています。髪の毛の成分であるタンパク質は18種類のアミノ酸で構成されているので、髪にとって非常に相性のいい成分です。
低刺激なため、乾燥肌の方や、頭皮に痒みがあったりカサつきが気になったりする方にはおすすめ。さらに髪の栄養となるたんぱく質を与えてくれるので、洗いながら傷んだ髪を修復できる成分です。
デメリットは、原量が高品質で希少なためどうしても値段が高くなることです。
サロンシャンプーの中でもアミノ酸シャンプーとうたっていても安価なものは、アミノ酸洗浄料が少量しか含まれていない可能性があります。せっかくアミノ酸洗浄成分が含まれていても、それを打ち消すような悪い洗浄成分が含まれていては全く意味がありません。成分表の何番目にアミノ酸系成分が記載されているかを確かめてから購入するようにしましょう。
- ココイルグリシンNa
- ココイルグルタミン酸
- ココイルアラニン
- ラウロイルアスパラギン酸
➁サロンシャンプーでも安く…コスアが優秀なものから選ぶ
いくら髪に良くてもシャンプーは毎日利用するものなので、あまりにも高すぎるシャンプーはちょっと気が引けてしまいますよね。サロンシャンプーもたくさんの種類があるので、継続して使えるコスパのいいものを選ぶようにしてみましょう。
ネットで購入する際には、返金保証や、お試し価格で購入できるもの、サンプルを頂けるサロンシャンプーも多いですので、一度試してみてから使い続けるかどうか判断しても良いかもしれません。
サロンシャンプーは原料が高価なためどうしても高価になりがちですが、高ければ高くなるほど良いシャンプーとは限りません。比較的安くても良質なサロンシャンプーはたくさんあります。
③今の髪の悩みを解決するものから選ぶ
- 髪が乾燥していて、パサつく
髪の毛が乾燥してしまい、パサついてひろがってしまう時は、アミノ酸系洗浄成分やコラーゲンが配合しているシャンプーを選んで保湿をしていきましょう。
- 髪の毛のダメージが気になる。
日々のアイロン使いや、ヘアカラーやパーマの繰り返しによってダメージしてしまった髪。絡まったりする時はケラチン配合のシャンプーで補強したり、補修目的のシャンプーを選ぶようにしましょう。
- くせ毛やうねりをどうにかしたい
梅雨時期はもう大変!うねって余計に膨らんで、ひろがってまとまりがない方は、髪を湿気から守り、水分バランスを整えてうねりを改善する『メドウフォーム-δ-ラクトン』『γ-ドコサラクトン』『ペリセア』配合のくせ毛シャンプーを使ってみましょう。
- 年齢のせいで抜け毛が気になる
若いころはツヤツヤだったのに、最近は髪トップのボリュームがなくなってきて印象もさみしくなってしまった。
頭皮が老化すると、そこから生えてくる髪も老化していきます。『アスタキサンチン』や糖化を抑える『ヒオウギエキス』などが配合されたエイジングケア※系のシャンプーがおすすめです。
- 剛毛、硬く太い髪のボリュームをおさえたい
髪が爆発したように広がってってしまい、収集がつかない方には
アルガンオイルやココナッツオイルなどの油脂(皮脂にもっとも近い油分)入りのシャンプーでしっとりとさせることでボリュームダウンすることができます。
- 猫っ毛、細い髪でヘアスタイルがぺたんこになる
湿気に弱く、髪がぺたんこになってしまう。ハリコシのある髪にボリュームアップできたらいいのに。という方。
ハリコシをアップさせる植物エキス(育毛剤にも使用される成分)やケラチン、シルクといった成分配合のスカルプシャンプーやオーガニック、ボタニカル系シャンプーがおすすめです。
- フケや頭皮の痒み、臭いも気になる
頭皮が弱くてすぐに痒くなる、フケが出やすい方に。
ノンシリコンですっきり洗えるタイプがおすすめで。洗浄力もほどほどにあり、かつ、洗いすぎないタイプにしましょう。洗いすぎても、洗えていない場合でも頭皮トラブルは起こりやすいタイプですので注意が必要です。
脂性肌なら石鹼系シャンプーやエタノールインのものを、乾燥肌ならノンシリコン+アミノ酸+植物保湿エキス配合でのシャンプーをがおすすめ。
④カラー、ハリ、コシなど目的や理想にあったものを選ぶ
どんなに高価で口コミ評価の高いシャンプーでも、目的にあった成分が配合されているものでなければ意味がありません。できれば髪のプロである美容師さんに相談して、髪質や悩みにあったシャンプーをチョイスしましょう。
またカラーやパーマをしていると、なるべく長く美しくもたせたいですよね。シャンプーによってはカラーやパーマの薬剤が入り込みやすいものや落ちにくいものもありますから、自分の理想にあったものが見つかるはず。
⑤購入しやすいものから選ぶ
「自分の髪の悩みにぴったりの商品が見つかり、成分も安心出来るし、コスパもまずまず。なのに遠くのサロンでしか買えない…」なんてことになってしまうと使用していくのは難しいですよね。
シャンプーで髪質や、髪の状態、頭皮の状態を改善しようと思うと1、2週間では変化は感じにくいです。出来れば2、3ヶ月安定して使い続けてもらいたいのが本音です。
となると、出来れば、アクセスしやすいサロンで売られている商品や、ネットで購入できる商品の方が気軽に買えてオススメ。
忙しい毎日の中で、シャンプーを買いに行くこと自体をストレスにはしないよういにしましょう。
いシャンプーに安いものは『ない』
いくら「アミノ酸シャンプー」とうたっていても、成分表の一番初めに「ラウレス硫酸〜」などの表記があれば、それは「アミノ酸成分が入っている高級アルコール界面活性剤」のシャンプーです。
まさに「カニに風味のあるかまぼこ」です。
いくらカニの風味をつけても、カニにはなれないかまぼこと同様に、いくらアミノ酸成分を入れてもアミノ酸シャンプーにはなれません。
反対にアミノ酸成分を謳っていなくても、高価な場合はアミノ酸洗浄成分や、高価な原料が入っていることも多いので優秀な原料を使用しているシャンプーの可能性もあります。
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選び方のポイントまとめ
- 髪のことを本気で考えた成分で選ぶ
- サロンシャンプーでも安く…コスパが良いものから選ぶ
- 今の髪の状態を改善するものから選ぶ
- カラー、ハリ、コシなど目的や理想にあったものを選ぶ
- 購入しやすいものから選ぶ
特にサロンシャンプー選びのポイントで抑えてほしいものは「成分をしっかりチェック」するということです。サロンシャンプーの中にも洗浄力が強すぎたり刺激が強いものも存在します。。「サロン」という言葉に安心せず、しっかり成分表をチェックするようにしましょう。
いいシャンプーとは結局のところ自分の髪にあったシャンプーが一番あなたにとって良いシャンプーなのは間違いありません。「ボタニカル」や「ノンシリコン」、「オーガニック」の書いてあるタイトルだけに惑わされずに、自分の理想のシャンプーを探して、お気に入りの一本を見つけましょう!