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ノンシリコン

パサ子
シリコンが入っているトリートメントは、あまり良くないと聞くけど実際なんで悪いの?

美容師
必ずしもシリコンが悪いというわけではないのですが、いつに間にかシリコンは悪い印象になっていますよね、ここではシリコンの正しい知識もついて学んでいきなしょう。
実際に私たちの経営する美容室に来店される方でも多くの方が「ノンシリコンのシャンプーを使っています!」「シリコン入りのシャンプーは使いません」とおっしゃる方が多いのが現状です。
シリコン=髪や頭皮にとって良くない成分
だと思ってる方が多いようです。

ノンシリコン入りトリートメントはなぜ悪いと言われる?

美容師
シリコンが入っているトリートメントやシャンプーは髪の毛や頭皮に良くないという話を聞いたことがあると思います。

なぜ、悪いといわれているのか?

 

シリコンと言うのは、髪の毛をコーティングする成分です。シャンプーは髪と頭皮の汚れを落すのが目的なのに、「コーティング成分が入っていると髪や頭皮に余分なものが残ってしまう」という考えから、ノンシリコンシャンプーの方が良いという考えが定着しているのだと思います。

 

その他にも良く言われているシリコンの間違った知識を紹介していきますね!

シリコンは毛穴に詰まる?

シリコンが入っているトリートメントやシャンプーは、使うとシリコンが頭皮の毛穴に詰まり良くないと言われています。

ですが……シリコンが毛穴に詰まることはありません。

 

頭皮の毛穴が詰まると様々な頭皮トラブルの原因になることもありますので、それらが髪と頭皮の健康に良くないと言われている理由です。

シリコンはきちんと洗い流させば肌や髪の毛に残ることはありませんので安心しましょう。

シリコンで頭皮がかゆい?

 

シリコン入りのトリートメントとシャンプーを使った際にすすぎが足りなくて、頭皮などに残ったりするとニキビや炎症など肌トラブルがおこる可能性もあり、頭皮がかゆくなると言われています。

ですがこれも全くのでたらめです。

ノンシリコンシャンプーでもあっても洗浄力の強い成分のシャンプーを使用していると、頭皮の環境は悪化してしまいます。

ですので、シリコンの有無が原因で頭皮がかゆくなっているのではなく、洗浄成分が強すぎするのが頭皮のトラブルを生むことがほとんどです。

 

シリコンの効果やメリットは

キレイな髪

ここまでシリコンの嫌われている原因を紹介してきましたが、シリコンのメリットを紹介していきたいと思います。

  • 髪の毛の補修効果
  • 髪を熱ダメージから保護してくれる
  • 髪の摩擦ダメージを抑える
  • 髪の絡みを軽減

 

美容師
ノンシリコンシャンプーやトリートメント、オーガニック系が人気ですが、実はシリコンは上手く使えばとても効果的で優秀なのです。詳しく見ていきましょう!

髪の毛の補修効果

シリコンは吸着性に優れているのでキューティクルやダメージを受けた部分にしっかり張り付き、無防備で傷んだ髪の毛を包み込み保護してくれる働きがあると言われています。

その結果、ダメージヘアでも髪の表面を整える事が出来るので、簡単にサラサラと手触りがよくなったり、キラキラとしたツヤを出すことが出来ますので、傷みを悪化させない効果が期待できます。

シリコンは髪を熱ダメージから保護してくれる

シリコンは、髪の毛を包み込みコーティングして外部からのダメージの原因から、守ってくれます!

 

安定性の高い物質であるため、通常の油脂のように熱で酸化することがありません。

 

髪の保護剤に用いられるオーガニック植物オイルが、ドライヤーやヘアアイロンなどの熱で酸化してしまうのに対し、シリコンは酸化せずに髪を熱から保護します。

シリコンは髪の摩擦ダメージを抑える

シリコンは、髪をコーティングすることにより、ダメージのもとになる摩擦も軽減できると言われています。

 

髪の毛が静電気を帯びる量が少なくなり、ダメージをシリコンを使っていない時より、軽減する効果があります。

 

髪の絡みを軽減

「髪の毛に優しそうだ」ということでノンシリコン系のシャンプーをチョイスする方も多いと思います。

 

けれどもノンシリコンシャンプーはシリコンが入っていないので、髪がバサつきやすいという欠点もります。逆にシリコンシャンプーの場合は、髪にシリコンが付着してサラッとした状態をキープしてくれます。

そのためノンシリコンのシャンプーにもメリットはたくさんありますが、「髪の毛が絡まる!」という髪の悩みをお持ちの方はシリコンシャンプーを選ぶといいでしょう。

シリコンのデメリット

反対にシリコンのデメリットも紹介します。使う人によってメリット・デメリットの感じ方は違います。

しっかりデメリットも把握したうえで、正しい知識を持つようにしましょう。

美容師
シリコンがのデメリットは以下の通りです。
  • 根本的なダメージの解決にならない
  • 髪を膜(まく)でコーティングするためヘアケア成分・栄養素が浸透しづらい
  • パーマやカラーがかかりにくい

デメリットは以上のようなことでしょうか。これまで記載してる通り、シリコンは髪の毛表面に吸着するものであり、根本的な改善にはつながりません。

根本的な改善を行いたい場合、補修成分(ペリセアなど)が配合しているヘアケア製品を使うようにしましょう。

また、一時的な手触りの回復は見込めるので、とりあえずでも、見た目や手触りをどうにかしたいという方にはオススメです。

 

その他のデメリットに関しても、どちらというと美容師側に大きくあるデメリットです。個人レベルではそこまで気にしなくても良いレベルなので、「メリット・デメリット」というよりは「好きか・嫌いか」という問題だと思います。

シリコンについての風評は多く見受けられるのですが、これは大きな間違いです。

逆に「ノンシリコン製品」を強調する一方で悪い成分を使っているヘアケアはかなり多く存在します。「ノンシリコン」に目を向かせることで悪い成分に目を行かせないようにしているのでしょう。

 

  • シリコン=悪い
  • ノンシリコン=良い

 

というような思い込みを、まずは捨てるようにしましょう。

美容師
次からはシリコンより、注意してほしい成分を紹介していきます。

シリコンより注意して欲しい成分はたくさんある!

トリートメント

ここから紹介したいのは、シリコンよりはるかに頭皮や髪の毛にとって悪い影響を与える成分があるということです。シャンプーやトリートメントに配合されている成分によって洗浄力や刺激に幅があります。

シャンプーに代表される洗浄成分、「合成の界面活性剤」には特に注意が必要です。

どんなシャンプーにも界面活性剤は洗浄成分として配合されています。その中で代表的なものは以下のようなものです。

洗浄力が強めで刺激が強い洗浄成分はこちら
  • 石けん系
  • 硫酸系
  • スルホン酸系
洗浄力と刺激が弱めな成分はこちら
  • カルボン酸系
  • タウリン系
  • アミノ酸系

 

頭皮や髪の毛に低刺激で安心、安全と言われているノンシリコンのトリートメントやシャンプーですが、成分に硫酸系などの刺激が強い成分があると髪の毛に悪影響を与えます。

ので、ノンシリコンのトリートメントやシャンプーを使う場合は、成分に刺激が強いものがないシャンプー&トリートメントを選ぶようにしましょう。

頭皮がかゆい方は「シリコン」ではなく「洗浄成分」が原因かも

 

 

頭皮や肌がかゆい方は、きちんとシャンプーできていなかったり、すすぎが足りていない可能性もありますが、成分でいうとシリコンより洗浄成分に問題があることがほとんどです。

シャンプーやトリートメントの洗浄成分があなたの髪や頭皮、肌に合っておらずかゆくなっているかもしれません。

 

その場合は、ノンシリコンシャンプーで選ぶのではなくアミノ酸系シャンプーなどの頭皮と髪に優しいものを選ぶ必要があります。

美容師
こちらでおすすめのアミノ酸系シャンプーを解説していますのでよかったら参考にご覧ください。

 

ノンシリコンのトリートメント&シャンプーはポイントを抑えて選ぼう

まとめ

美容師
ここまでシリコンについてまとめてきましたが、いかがでしたか?

パサ子
シリコンもきちんと良い効果があり、きちんと自分に合っているか判断出来れば大丈夫なんですね!でも、逆にどのシャンプーを選べばいいかわからなくなりました。成分も詳しくないしどれを基準に選べばいいかわかりません。

美容師
大事なのは「シリコン入りトリートメント&シャンプー」でも「ノンシリコンシャンプー&トリートメント」でも自分にあっているかどうかです。そのためには基礎知識は絶対に必要です。洗浄成分で選ぶのか、補修成分で選ぶのか、コスパで選ぶのか…その辺りの選び方も自分なりに見つけていくことが重要ですね!

「結局、シリコン入りかノンシリコンどっちを使えばいいの?」という質問もよくあるのあすが、こればかりはどちらも優秀なメリットがあるので好みになってくるかと思います。

  • の見た目を良く見せたいならシリコン入り
  • 髪や頭皮をしっかりケアしたいならノンシリコン

など、ご自身の目的に応じて使うものを考えていくのが良いかと思います!

シャンプーはノンシリコンシャンプーを使い、トリートメントやコンディショナーはシリコン入りを使うというように組み合わせて使うのもいい方法だと思います。

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