この記事では『縮毛矯正とカラーを同時にしたらどのくらい髪に傷みが出るのか?やカラーとの相性』に関する情報を美容師が解説ていきたいと思います。
- 縮毛矯正とカラーを美容院で同時にしてもいいの?
- 同時にしたらどのくらい髪が傷むのか?
- 別の日にやる場合何日あけるのがベスト?
- 縮毛矯正と相性の悪いカラーは?
髪の毛のくせや、広がり、ぱさつき、まとまらないなど髪の毛の悩みを解決してくれるのが『縮毛矯正』です。
梅雨時期や雨の多い日に、美容院で縮毛矯正をした日に同時にカラーもしたいと思った事ありませんか?別日に美容院に行くのは忙しいから出来れば同時にしたいと思うお客様も多くいらっしゃいます。
しかし、縮毛矯正は髪の負担がとても高いので、カラーを同時にしたら髪のダメージや縮毛矯正の持ちの低下などにも関わってしまうので正しい知識を持っていたほうが、トラブルは事前に予防できます。
そこで今回は、お客様の立場になって縮毛矯正とカラーを同時にしようと考えている方の為に、基礎知識を現役美容師が知識をまとめてみました。
出来るだけ多くの方に「縮毛矯正の知識」を身に付けてもらおうと『縮毛矯正ガイド』も用意したので是非参考にしてみてください。
この記事の目次
縮毛矯正とカラーは同時に可能!
美容師としての回答は縮毛矯正とカラーを同じ日にやる事は可能です。
ただし、縮毛矯正とカラーを同時にできない場合もあるため、担当する美容師とのカウンセリングも必要なので注意が必要です。同時に出来ない理由や同時にする事でのデメリットも解説していきます。
縮毛矯正とカラーは同日にすると傷みやすい
縮毛矯正とカラーを同時に行なうことは可能ですが、髪には縮毛矯正とカラーの両方のダメージが加わりますのでとても傷みやすいんです。
さらに既に髪のダメージが高い方には、耐えられない場合があるので同時しないもしくは、どちらかのメニューをしないという選択になる場合もあります。
縮毛矯正とカラーを同時にする場合、縮毛矯正をしてから全体のカラーの順に美容院では施術をします。縮毛矯正の薬剤は、髪の色素が流れやすいためカラーをしてから縮毛矯正をすると入れたばかりのカラーの色素が流出してしますからです。
理想を言うようであれば、先に縮毛矯正で髪のくせを伸ばし、その後10日前後にカラーをする事がオススメではありますので時間に余裕がある方は同時にする事を避けましょう。
縮毛矯正の技術・薬剤も進歩していますが、髪の状態によっては傷みがかなり出ます。髪が傷んでからでは遅いので、日々のシャンプーやトリートメントなどのホームケアをする事で髪の傷みの蓄積を抑える事が可能です。
縮毛矯正とカラーを同時にしても傷まない方法はある
上記の説明は、縮毛矯正と『全体』カラーを前提とした話です。
つまり、縮毛矯正とカラーの伸びた所だけを薬剤を付ける方法だと毛先は全く傷まない事が可能です。
美容院のメニューで『リタッチ』という言葉を聞いた事はありませんか?それが新しく生えてきた髪(新生部)だけ行う施術内容になります。
この施術行程なら、毛先の傷みを気にしないで縮毛矯正とカラーが同時に出来ます。
【美容師オススメ】リタッチカラーと縮毛矯正なら傷まない
縮毛矯正やカラーのリタッチのメリットは以下があります。
- 毛先に薬剤を付けないからダメージがない
- 美容院での滞在時間の短縮
- リタッチと全体での値段の差があればコスパがいい
基本、リタッチという施術内容は美容師なら誰でも行えます。
縮毛矯正とカラーのリタッチのメリットは、他にもあります。それは、縮毛矯正後にカラーのシャンプーをしないので縮毛矯正の持続性もあがる事です。
縮毛矯正をした事のある方なら担当の美容師から「24時間、シャンプーは控えてくださいね!」というアフターカウンセリングをされますよね!しかし、全体のカラーをする場合、縮毛矯正でクセを伸ばし、カラーをした後1時間後にはシャンプーをします。
これが縮毛矯正の持続性や持ちを悪くさせる事になり、傷みくなります。
しかし、カラーのリタッチの場合、カラーしてから縮毛矯正をする事が出来るのでシャンプーを控える事が出来るので縮毛矯正の持ちも良くなり、傷みも全くないという事が出来るのでオススメな手法です。
ただ、美容院や美容師によって施術行程の違いがあるので担当美容師にカウンセリングの時に事前に確認しましょう。
【例外】白髪染のリタッチカラーは縮毛矯正が先になるから注意
しかし、上記の縮毛矯正とリタッチカラーにも例外があり、白髪染めのリタッチは縮毛矯正後のカラーになります。
白髪染めは、色素が濃い染料が含まれていますが、縮毛矯正の薬剤で流れやすい特徴があります。
白髪染めの方は、リタッチでも毛先に負担はかけないのでオススメですが、縮毛矯正後のシャンプーはありますので少し持ちが悪く感じるかもしれません。
縮毛矯正とカラーの種類別の相性は?
美容院のカラーやドラックストアなどのカラー剤はとても多く種類があります。
縮毛矯正をしている髪に問題がないカラー剤もあれば、このカラー剤を使う事でのデメリットもあります。美容院でカラーをする場合やいつも自宅でカラーをする方は参考にしてください。
ヘアカラー+縮毛矯正は傷む?
基本的には、普通のカラーと縮毛矯正は問題ありません。
現状の髪が両方の施術のダメージに耐えることのできる状態ならであれば行うことができます。
でも、上記の説明した内容の重複ですが、黒髪からハイトーンにする場合や毛先のダメージの蓄積での毛先だけ暗くなるという事もあるので美容師と相談しながら施術をしてもらいましょう。
セルフカラー+縮毛矯正は傷む?
市販のカラー剤と縮毛矯正を行うことは絶対にやってはいけません。
美容院でのカラーは、お客様個人個人の髪質やダメージの蓄積・履歴をカウンセリングで確認し、薬剤の中の強弱や放置時間、塗り方など細かく調整しますので、ダメージを最小限にしてくれます。
一方で、市販のカラー剤は、髪質を選ばずカラーをする事を優先されるため、かなり強い薬剤が使われていることがほとんどです。染まらなかった場合、クレームになるからです。
また、自分自身の髪質に合わせて薬剤の強さや濃度を調整したり、細かい塗り分けをすることは難しく、髪への負担やダメージは最大級に大きくなります。
縮毛矯正をした10日後でもセルフカラーをしない方が良く、最悪の場合、チリチリしたビビリ毛になってしまうリスクもありますので全くオススメはしません。
ブリーチ+縮毛矯正は傷む?
美容室では、原則ブリーチした髪に縮毛矯正をする事はしません。あるいは縮毛矯正した髪にブリーチをする手順も行いません。
ブリーチをしている髪に縮毛矯正をする事で、ほぼ確実に『ビビリ毛』もしくは『断毛』してしまいます。ビビリ毛になってしまったらもとに戻す事は実質不可能な状態になります。
それほどに失敗のリスクは高くなるため全くオススメはしません。
白髪染め+縮毛矯正は傷む?
基本的には、通常の縮毛矯正+カラーと同じ考え方です。しかし、セルフカラーの白髪染めはやってはいけません。
しかし、白髪染めは、白髪に濃い色素を入れるため普通のカラーと比較して若干強めになっている事が多いです。
さらに、白髪が気になる方は、カラーの頻度が早くなるため、髪への負担も大きくありますので、美容院のサロントリートメントやホームケアのシャンプーとトリートメントのケアをする事でダメージの蓄積を抑える事が出来ます。
ヘアマニキュア+縮毛矯正は傷む?
マニキュアは縮毛矯正との相性が悪いため、オススメしません。
ヘアマニキュアは、主に白髪染めや部分的にビビットなカラーを入れるポイントカラーとして使いますが、従来のカラーと違い、髪の外側をコーティングするカラー剤です。
このマニキュアによってのアルコールを主成分としたコーティングは、縮毛矯正の薬剤で簡単に流れて染料がなくなります。さらに、縮毛矯正後のマニキュアも縮毛矯正の持ちも悪くする為オススメしません。
ヘナカラー+縮毛矯正は傷む?
ヘナカラーは縮毛矯正との相性が悪いため、オススメしません。
ヘナカラーをした髪に、縮毛矯正剤を重ねて塗ることで、ヘアの染料成分がなくなり、白髪に戻る訳ではなく緑やオレンジなど予想しない褪色になります。
縮毛矯正をした髪はサラサラしたストレートになりますが、ヘアカラーは頭皮や髪に優しく良いと言われていますが、ごわつきやが指通りがかなり悪くなってしまう事もありますので控える事をオススメします。
多くのカラー剤が今ありますが、縮毛矯正におすすめなのは『おしゃれ染め』と『白髪染め』の2択しかありません。
クセやうねりえ悩んでいる方は、出来れば美容院でのカラーと縮毛矯正で髪の負担を最小限にする事が最善策と言えるでしょう。
縮毛矯正とカラーをしている髪にはホームケアが必要不可欠
縮毛矯正とカラーの持ちやダメージの蓄積を抑える為には、正しいケア方法や普段のホームケアであるシャンプーとトリートメントが重要です。
もちろん、今回の縮毛矯正とカラーについての知識も大切ですが、他には『縮毛矯正に特化したホームケア方法』や『縮毛矯正を長く持続させるコツ』などありますのでこちらも参考にして、キレイなツヤのある髪になりましょう